看護師ワーママがひたすら健康と美容について考えるブログ

看護師ワーキングマザーです。主に健康のこと、美容のこと、子育てのこと、読書を通じて学んだこと、趣味や好きなことなどをブログにしていきたいと思います。

【書評】羊と鋼の森/宮下奈都

宮下奈都さんの著書。

羊と鋼の森を読了。

 

 

仕事の休憩中の楽しみとして読みましたが、心地良い波長の物語で、音の波長に流れることができるひと時でした。

 

ピアノの調律師のお話です。

ピアニストを題材にしたお話ではなく、調律師という視点からの切り口のテーマでしたので、新しい発見がありました。

調律師への道のり。調律の仕方など、普通は知らないことが物語の中で興味深く勉強にもなりました。

 

さて、物語の内容ですが、学生である外村があるきっかけで調律師を目指すことになるのです。

そしてある高校生のピアノを弾く双子の家で調律をすることになり、そこで出会った和音のピアノに魅了されます。

 

外村は、専門学校を卒業して、晴れてピアノの調律師になりました。そこで出会ったのは、柳先輩、秋野、板鳥という外村とともに調律師の主人公たち。

ピアノに対するそれぞれ想いがあり、その人生とともに語られています。

 

双子の片割れ、由仁が諸事情でピアノを弾くことができなくなり、自分の心に新たな決意をしたのです。

和音はピアニストを目指すことになります。

そのことをピアノを食べて生きていく。

こういった表現をしたのです。

カッコいいな、夢中になれるものをもって、それを食べて生きていくという覚悟は。

 

ピアニストだけでなく、調律師というのも同じくピアノに触れ音楽を同調させる仕事。

 

膨大な音の海の中から正確に拾い上げ 、美しく揃え 、響かせるのが調律師の仕事だと、誇りをもって語られる一人の少年の生き様を描いた物語です。

 

タイトルからはなかなか想像出来ない物語であり、蓋をあけるピアノを題材にした生き方についての指南本のようでした。ピアノの音、音色、それを弾くことで奏でられるメロディーの表現の仕方が上品で、丁寧に描かれた描写、繊細な心情。

美しく作りこまれた世界を感じられる作品でした。

私はピアノを弾けた時期はあったけど、また弾きたい。子どもにもその世界を教えてあげたい。無性に自由自在に音を奏でたいという衝動に駆られたい思いにさせられる本でした。

 

 

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